過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」
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◆4d.p0/LjlDvE
2012/08/08(水) 21:38:35.41 ID:Qhq2Pr960
吉留「な、なにがっ――」
まこ「そんなに急いて」
まこ「あんたは何に急かされちょるんじゃ?」
吉留「――ッ!」
まこ「たしかに、先鋒のことはショックだったじゃろう」
まこ「モニター越しに見てるわしらも、そりゃショックじゃった」
まこ「――ただな」
まこ「わしにはあの先鋒が、今のあんたの打ち方を見て」
まこ「喜ぶなんて思えんのじゃ」
吉留「う、ううう……」
佳織(い、いいのかな、対局中にこんなにおしゃべりしちゃって……)アセアセ
智紀(……)
――係員は迷っていた。
(……私は、彼女らのおしゃべりを止めるべきなのだろうか)
(しかし、しかしだ。私はさっき、風越の先鋒を止めることができなかった)
(度合でいえば、さっきの方がよほど目に余るものがあった)
(しかし――私は)
(ぐっ、ど、どうすればいいんだ……!)
――係員の苦悩は続く。
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