過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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154:1 ◆6VUvxtY276[saga]
2012/08/02(木) 20:39:19.38 ID:5P+gS2El0


「諸君、そろそろ始まるみたいだよ。しっかり応援しようではないか」

 高木社長の声で俺達はステージに注目する。ステージ上では司会に紹介されて春香と貴音が出て来た。笑顔で
観客席に手を振る春香。おいおい、ちゃんと足元に気をつけないと……


 びたーん


 俺の(俺達の?)予想通り、春香は顔から派手に転倒した。観客席から笑いの渦が起こる。あのバカ、あれだけ
気をつけろって散々注意したのに……

「ハルカズッコケキタ→!!」

「これではるるんのコンディションはバッチリだYO!!もう勝ったも同然だNE!!」

 大はしゃぎの双海姉妹。いや、変なジンクス付けるなよお前ら。こっちはいつケガしないかひやひや
してるんだから。春香は若干鼻を赤くしていたが、大したことは無かったようですぐに起き上って再び元気に
アピールした。ほ、どうやら問題ないようだな。

 対する四条貴音は、目を閉じて音も立てずにしずしずと歩いて来る。その美貌に思わずため息をつく観客や
忌々しげに舌打ちを打つ業界関係者など、反応は様々だった。色々大変なんだなあいつも。目の前で春香が
盛大にこけたのを見た貴音は、立ち止まって少し何かを考える仕草をすると、

「え……?」

 貴音はそのまま直立不動のまま前のめりに倒れたのだ。しかしステージに身体が接触するかしないかの位置で
ぴたりと停止すると、そのままビデオの巻き戻しのように起き上がり元の姿勢に戻った。貴音のあまりの異次元
パフォーマンスに、観客席からも「おぉ〜」と感嘆の声があがった。

「ゼログラビティ……、本家もビックリの傾き具合だな……」

「相変わらず何考えてるのか分からない子ですね……何で即興であんな事が出来るのよ……」

 俺と律子が驚く横で、音無さんはひたすら「ポゥ―――――ッ!!」と大喜びしていた。楽しんで頂けている
ようで何よりです。でも春香の応援もしっかりして下さいね?




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