過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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170:1 ◆6VUvxtY276[saga]
2012/08/02(木) 20:57:28.85 ID:5P+gS2El0


♪嗚呼抱きしめる Dear My DREAM♪

♪嗚呼今叶える Dear My DREAM♪


 こうして貴音のパフォーマンスは終了した。歌い終わった後にステージ上に倒れそうになった貴音を、
ステージ裏から飛び出してきた響と美希が慌てて支える。そうして彼女達は、そのままゆっくり控えテントに
戻って行った。おいおい大丈夫か?大事がなければ良いのだが。

『四条貴音さんありがとうございました!!それでは審議タイムの後、今大会の結果発表を行います。会場の皆様
 にはその間、先月のIA及びTOP×TOPのダイジェスト映像をこちらのスクリーンで……』

 こうして春香と俺達のリベンジマッチは終了した。長いようで短い戦いだったが、後は勝敗の行方を天に
任せるだけである。

「何言ってるのよ。誰がどう見たって四条貴音の実力は圧倒的じゃない。あんなバケモノに勝てるアイドル
 なんて、この世に存在しないわよ……」

 伊織が表情の消えた顔で小さく呟いた。どうやら貴音のパフォーマンスを見て、悔しいとか言う以前に
すっかり意気消沈したようだ。千早と真は大丈夫だろうか。ここからでは控えテントの様子はよく
分からないが。それから春香は……

「でもこれ、果たして決着つくんでしょうか?審査員もどうやって評価するつもりかしら……」

 律子が疑問符を浮かべる。確かにそうだ。実力差ははっきりしているが、しかしそれが勝敗につながるかは
また別の話だ。別に業界で嫌われている貴音を不当に負かそうというつもりはない。今回の審査員は全員公平な
ジャッジが出来る人間だ。しかし貴音のパフォーマンスには、ひとつ大きな問題があるのだ。

『お待たせしました!!では只今より審査結果を発表します!!天海春香さん、四条貴音さんどうぞステージへ!!』

 司会に呼ばれて春香と貴音がステージに並ぶ。その後ろには千早と真、更に響と美希もついて来ている。
chmとフェアリーズが勢揃いした形だ。春香達の登場に会場も再度盛り上がる。いよいよTOP×TOPの決着が
つく時が来た。

『それでは試合結果の発表です!!特別審査員の日高舞さん、よろしくお願いします!!』

 審査員席の日高舞が席を立つ。さて、春香のパフォーマンスはアイドル革命に届くのか。俺の握る手にも
汗が滲み出てくる。日高舞の第一声を聞き逃さぬよう、会場全体がしんと静まり返った――――




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