過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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◆6VUvxtY276
[saga]
2012/08/01(水) 21:35:02.80 ID:WI1DiE0Q0
「はあ……、とりあえず分かったよ。まさかこんなに早く来るとは思わなかったからこっちもまだ準備して
ないんだ。ちょっとそこで待ってろ」
俺は春香から綺麗にラッピングされたクッキーをひとつ受け取って、デスクに座った。小さな赤いリボンが
あしらわれている。作った当人の見た目は地味なのに、お菓子のデコレーションは手抜かりないな。
「ほら、音無さんもいつまでも食べてないでさっさと仕事してください。朝からそんなに食べると太りますよ」
俺の言葉に音無さんはこの世の終わりのような顔をして、そのまま死にかけの文鳥のような弱弱しい手つきで
キーボードを叩きだした。女性に禁句なのは分かっているが、これ以上業務に支障が出るのは良くない。
「じゃあ私待ってますね。プロデューサーさん、遅くなりましたが本日からよろしくお願いします!!」
春香は一礼すると、そのまま鼻歌を歌いながら応接スペースに向かった。何だかすっかり馴染んでるな。
みんな最初は結構ぎこちないんだが、この子は緊張したりしないのだろうか。
「……と、うわわっ……」
どがしゃーん!!と派手な音を立てて春香は何もない所で盛大にコケた。春香はえへへ、と照れ笑いしながら
そそくさと視界から消える。やっぱり緊張してるのか。
「ふむ、白か……」
「どこ見てるんですか!!」
無意識に出た俺の言葉に、春香から鋭いツッコミが入る。いや、でもバッチリ見えちゃったしなあ……
「今すぐ忘れて下さい!!」
応接スペースのついたてから顔だけひょっこり出して、春香が真っ赤になって必死に抗議する。やっぱり
普通の女の子なのかな。
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