過去ログ - 唯「ムギちゃんにガソリンかけて火をつけてみよー」
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[sage saga]
2012/08/03(金) 00:12:21.68 ID:MBss9F8Z0
巨大複合商業施設ギャラリー・ファレット。
この建物はパリに存在する高級デパートを模して作られた。
琴吹財閥が総力をあげて作り上げたこの「ファレット」に唯と紬は閉じ込められていた。
建物は37階建である。
地下2階から15階までは専門店が立ち並ぶショップングエリア。
16階から34階までは貸しオフィス。
35階から37階まではレストラン街となっている。
唯は今、七階にある月島書店にきていた。
あらゆる本が揃う超大型書店である月島書店に、二人は度々おとずれる。
ほぼ無限ともいえる量の書籍が存在するのは幸せなことだった。
外界との繋がりのないこの世界において、新たな情報を手に入れるのは困難だからだ。
唯は学術書籍のコーナーの心理学の棚へ向かい、一冊の本をとった。
それはある臨床心理学者が、今まで出会ってきたクランケについて書いたものである。
現状に対する唯と紬の見解は一致していた。
この世界は現実ではない。
どんなに重いものを投げつけてもガラスにヒビ一つ入らない。
電動ドリルを使っても外壁のコンクリートに傷ひとつつけられない。
外界との連絡は一切とれないのに、水も電気も通っている。
このような現実が存在するわけない。
唯と紬はいくつかの仮定を立てた。
宇宙人による誘拐という可能性も大まじめに考えた。
死後の世界という可能性も検討した。
何かの呪い、あるいはどっきりなどという可能性も。
様々な可能性を想像したが、どれにも確信を持てなかった。
そして今一番可能性が高いと思われているのが、二人の夢世界である、という仮説だ。
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