過去ログ - 唯「ムギちゃんにガソリンかけて火をつけてみよー」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/03(金) 00:15:01.14 ID:MBss9F8Z0
唯と紬のうちのどちらか一方、あるいは両方が望んだことにより、この世界が作られたという仮説。
この仮説によると、いつまでも二人がこの世界があり続けるのは、う望んでいるからであるということになる。

普段であれば笑い捨てるような話であるが、今の彼女たちには現実味があった。

唯はこの世界から脱出するために本を読んでいる。
自分を分析し、紬を分析し、なんらかの心理的要因を排除してやれば、この世界から抜け出せるかもしれない。

唯は二人だけの世界が決して嫌いなわけではなかった。
しかし、自分が少しずつおかしくなっているのに気づいていた。
昔の自分だったら紬にガソリンをかけて火をつけるようなことは絶対にしなかったはずだ。
たとえ、数時間後に蘇ると知っていても。

だんだんと普通の感覚が麻痺していっている。
より多くの刺激を得られるような行動をしなければ、満足できない自分がいる。
それに気づいていた唯は、この世界からの脱出を考えるようになった。

だが、同時に戻りたくないという気持ちもあった。

今の唯は紬に依存しすぎている。
現実に戻れば人は死ぬようになる。
事故、病気、事件、人が死ぬ理由などいくらでも存在する。
この世界なら何度死んでも蘇ることができる。
しかし現実で死んだら、二度と出会うことはできない。

唯は紬が実際に死んでしまうことに耐える自信などなかった。
死んでしまう可能性があることにすら、耐えられないと思っていた。

そうわかっていても唯は本を読み続ける。
他にやることなどないのだから。



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