過去ログ - 唯「ムギちゃんにガソリンかけて火をつけてみよー」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2012/08/08(水) 01:49:50.06 ID:MmWOKogn0
二人の愛の形には明確な違いがあった。
唯にとって愛はあくまで関係性の中に見出すものである。
だから紬を殺すにしても簡単には殺さない。
自分が攻撃し、紬が苦しんでいるという事実そのものに興奮する。
いくら過激なプレイであっても、SMの延長線上に過ぎないのである。
紬にとっての愛は、所有欲に近いものであった。
無抵抗な唯を見て、紬は唯が自分のものであることを再確認するのだ。
だから唯が苦しむところそのものにはあまり興味がない。
完全に無力化した唯をみて悦に浸る。
紬は用意した紅茶を口移しで唯に飲ませた。
もちろん唯は飲むことなどできない。
飲ませた紅茶は口からこぼれていった。
それから唯の瞳にそっと舌を這わせた。
唯の瞳は少ししょっぱい味がした。
眼球を舐められてもなんの抵抗もできない唯を見て、紬は少しの虚しさと途方も無い高揚感を味わっていた。
自分が狂っているのはわかっている。
たぶん唯以上に狂っている。
この世界にきてから。紬は唯のことを好きになり過ぎてしまった。
好きになるにつれ、唯が自分以外のものを見つめるのが許さなくなってしまった。
いつも後輩に抱きついていた唯。
憂や和に抱きついていた唯。
たとえ過去であっても、紬はそのように振る舞う唯のことが許さなくなっていた。
だからこうして死体になった唯を愛でる。
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