過去ログ - 唯「ムギちゃんにガソリンかけて火をつけてみよー」
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[sage saga]
2012/08/02(木) 02:27:08.78 ID:9EHoAAke0
二人は最上階にある展望レストラン『空海』へ向かった。
ここは紬のお気に入りの場所だった。あらゆる調味料と調理器具が揃っている。
紬は一本の和包丁を取り出し、自分の足に突き立てた。
そして素早く肉を取り出し、素早く止血した。
顔を一瞬歪めたが、悲鳴の一つもあげなかった。
紬「唯ちゃん、お願いできる?」
紬がそう言うと、唯は肩を貸した。
紬はまな板の上に自分のすね肉を乗せ、カットしはじめた。
その包丁さばきは流石というしかない。
キーボードの上で踊る指を想起させるような、軽く軽快なリズムで、肉は華麗にカットされていった。
紬「じゃあ焼きましょう」
唯「うん!」
紬は鉄板の上に切り刻まれた肉を乗せた。
鉄板の温度は280℃。紬はこの温度がステーキを焼くための適温だと信じている。
紬「えいっ」
掛け声とともに鉄板の上に乗せられた肉は豪快な音を立てて焼けていく。
辺りにはなんとも言えない匂いが漂い、唯の口からほんの少しの唾液が垂れた。
紬「えいっ! えいっ!」
紬がコテを使って肉を一口サイズにカットしていく。
唯は彼女の肩を支えながら、惚れ惚れするような手捌きに見蕩れていた。
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