過去ログ - 天井亜雄「私は、何を為すのだろうか」
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15: ◆n7YWDDtkCQ[saga]
2012/08/02(木) 17:00:29.47 ID:AIXfaF/70


天井「……だがたまには外の空気も吸わねばな。研究者をしていると快適な室内に篭りがちになって困る」

青髪「鬼ッ! 悪魔ッ! 人でなしッ!! そこは空気読んで引くとこやろー!!」

わざとらしく間を置いて応えれば少年は悔しそうに地団太を踏む。
脚力強化でもすればそれなりに威力もあるだろうに、彼の靴底はぺしぺしとリノリウムを叩くのみである。

布束「Probably, むしろ空気読んだ結果じゃないかしら」

天井「そうだな」

青髪「な、お姉さんもグルだったん? ボクとのことは遊びだったん!?」

どこまで本気なのか、最終的に布束が紙鉄砲を持ち出すまで青髪少年はあることないこと嘆いていた。


青髪「酷いわーボク傷ついちゃうわーでも美少女含む二人掛かりでおちょくられんのも味なものというか、
   長い目で見て美人局プレイに目覚めそうやというか」

天井「………………で、どこに行くという話だったんだ? 私はそういうレジャー施設などには疎いのだが」

遊び過ぎたか。
哀愁を通り越して怪しい雰囲気を醸し始めた青髪少年に水を差した。
人前でしないでくれ、そんなマニアックな話を。

布束「まだ決まってないわ。Tell you what, お勧めの場所とかあるの?」

青髪「おー、ボクが華麗にエスコートしたるで! っても案は幾つかあるんやけどな。
   安定の第七学区のショッピングモール周りかー、第六学区で色々遊ぶかー、いっそ普段行かん学区に足を伸ばしても良いかもしれんね」

他に要望があれば乗るけど、とこれは布束に向けた台詞だろう。
当の彼女は拳を口元に考え込んでいる。
長くなるかもしれない、「お歳」である天井は早々にパイプ椅子に着くことにした。

天井「普段行かない、とは?」

青髪「んー、第一学区とかは見てもつまらんやろし、特色の強い学区をぶらぶらって感じになりそうやね。
   飛行機とか好きなら第二十三学区とか、ゲージュツな気分なら第九学区とか」

時間に余裕ができやすく、出歩きたい盛りの年齢である。
レジャー施設や観光スポットについての知識は研究者二人を凌駕しているようだ。
心なしか目が輝いている布束を前に、少年は満更でもなさそうにしている。

布束「第六学区って、映画館と、Additionally, 横目でゲームセンターを見たことくらいしかないのだけれど。他はどんな感じなの?」

青髪「何でもあるで! カラオケとかそういうのから、カジノ的な店まで……って睨まんといてやセンセ。
   ゲーセンに毛が生えたようなお遊びカジノやしお金も賭けへんよー」

学生の街だしそんなものか。
他にもお遊び雀荘だのボーリング場、体育施設と幅広くあったと思う。
ギャンブル風味の店でも敢えて能力使用可能な施設がそれなりにあるはずで、それが学園都市らしいといえばらしい。

青髪「第七学区ならやっぱり店を回るかー、どっかで駄弁るかとかやね」

布束「Now what? んー……」

ふむふむと布束は真剣に考え込んでいる。
テーブルに肘を付くと、座っている椅子がぎしりと鳴った。


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