過去ログ - 友「俺明日旅立つわ!」僕「えっ」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:46:05.02 ID:vIzBvvPJ0
僕「はぁ!?」
友「最後まで聞け。すぐ死ぬだろうけど…少しくらいなら粘れるかもしんない」
僕「粘れよ死ぬなよ」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:47:05.34 ID:vIzBvvPJ0
友「でもさ、俺、それ、少し変だと思うんだ」
僕「…?」
友「だってそうだろ。争う意味がない。時に協力して俺みたいな奴を外の世界に旅立たせてみたりする割には、お互いの技術や知識を与え合う事はしない」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:47:49.05 ID:vIzBvvPJ0
友「だからさー、何年かかってもいいから。お前も来てくれ」
僕「え」
友「お前はさー、自分では気がついてないかもしんないけど。こんな所に登っちゃうくらいの度胸と体力を持ってる訳だよ」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:48:28.08 ID:vIzBvvPJ0
僕らはほんの幼い頃、
理想郷の話を聞いて。
そして理想郷に憧れた。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:49:14.35 ID:vIzBvvPJ0
友「なぁ」
僕「ん?」
友「文字教えてくんない?」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:50:04.21 ID:vIzBvvPJ0
…裏表、逆…
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:51:35.99 ID:vIzBvvPJ0
翌日、友は旅に出た。
僕は見送りに行けなかった。
街の入り口は戦士側。
僕は行けない。
昨日みたいに壁をよじ登って…とも考えたけれど、僕一人じゃとても無理そうなので諦めた。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:52:08.09 ID:vIzBvvPJ0
この街を出る時は街が見えなくなるまで振り返ってはならないという掟がある。
彼はこの掟を忠実に守った。
変わった掟だ。
どうやら、未練を残さない為に作られた掟らしい。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/08/03(金) 21:53:54.69 ID:m1ca6Mo20
本当は、気付かれない為。
選抜されて外の世界に行くのは大抵の場合戦士側から選ばれる。
ていうか学者側から選ばれた事はない。
体力的に。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:55:14.10 ID:vIzBvvPJ0
僕は、彼を助ける。
絶対に。
この街は牢獄だ。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:56:04.52 ID:vIzBvvPJ0
ー1年後
門番「お前まで旅立つのか」
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