過去ログ - 友「俺明日旅立つわ!」僕「えっ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:27:35.84 ID:vIzBvvPJ0
街の中心部。
ふぁぁ、
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:28:25.91 ID:vIzBvvPJ0
慢性的な退屈を抱えた彼の視界の中に、息を切らして走る少年の姿が飛び込んで来た。
あっ、あいつ、また来やがった。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:29:13.63 ID:vIzBvvPJ0
少年の姿は目前に迫っている。
おう、来るなら来い!
そう簡単に突破されてたまるか!
いくらあいつが運動神経抜群だったとしても!
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:30:09.79 ID:vIzBvvPJ0
「ここは通さねぇ!!!」
「あっ、今日は正式に通りたいんだけど」
「正式?ふざけんな!散々強行突破しといて何言ってやがる」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:31:00.20 ID:vIzBvvPJ0
「おっちゃん、今日は正式に通して貰うよ。ーほら。通行証。」
「…これは…本物だな」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:31:49.23 ID:vIzBvvPJ0
そう言うと少年は再び走り出す。
忙しない奴だ。
門番はため息をついた。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:32:39.81 ID:vIzBvvPJ0
「おーい!いるかー?」
研究所で専門書を読み漁っていると、聞き慣れた声が耳に届いた。
ちょ、どうやってここに?
また門を強行突破して来たの?
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:33:19.67 ID:vIzBvvPJ0
次の瞬間、僕の所属する研究所の窓から、勢いよく飛び込んで来る友人の姿があった。
ーいやいやいや、何でそんな所から来るんだよ。
推定何mあるんだか。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:34:20.32 ID:vIzBvvPJ0
この街は、円状の街を真ん中から半分に割るように壁が建造されていて、そこに門が1つだけある。
そこには門番が常駐している。
何でそんなふうに街を二分する必要があるのかと言うと、
複雑な事情があるらしいけど、
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:35:06.45 ID:vIzBvvPJ0
この街は、1つの街の中に2つの派閥がある。
1つは戦士たちの派閥。
もう1つは学者たちの派閥だ。
それぞれ生活は独立していて、それぞれ内部で自給自足が成立している。
もちろん、どちらの派閥にも属さない普通の人々が殆どで、そういう人達は普通に門をくぐって行き来して生活しているけど。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[saga]
2012/08/03(金) 21:35:52.84 ID:vIzBvvPJ0
両者が目指すものは同じ筈なのに、なぜそうなってしまうのか。
僕が思うに、どちらにしろ理想論者だ。
どちらにしたって、方法が異なるだけで、結局同じものを探している。
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