141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/11/26(月) 05:18:14.14 ID:sIeRHwIto
阿知賀女子高校 卒業式の日
宥「私が、二代目レジェンドに……?」
晴絵「そう、私は来年度からプロリーグに行く事になったのは知ってるよね」
宥「はい。瑞原プロと同じチームなんですよね。おめでとうございます」
晴絵「ありがと。それで、だ」
宥「それで?」
晴絵「プロの世界ではルーキーなのに、レジェンドなんて大層な肩書きを持ってるってのもなんかおかしいじゃん?
だからこれはどこかへ置いて行こうと思ってね」
宥「それで後輩に襲名させるって事ですか?
それは分かりましたけど、それだったら私なんかより……」
晴絵「分かってる。灼だろ?」
宥「分かってるならなんで……」
晴絵「慕ってくれてるのは嬉しいし、私がプロ行きの誘いに乗ったのも準決勝でのあの子を見たからだ。
でもね、いつまでも私の影を追っているだけじゃ駄目だと思うんだよ」
宥「影、ですか……」
宥(私や玄ちゃんがずっとお母さんの事に執着してきたのと同じ感じだよね)
晴絵「駄目かな?」
宥(思い出に浸るのはとても楽な事だからよく分かる……
そしていつの間にか依存してしまって前に進めなくなっちゃう事もあるって知ってる。
それは私達だけじゃなく、想われてる方にとっても悲しい事なんだ)
宥「分かりました……。力不足かもしれませんけど頑張ってみます」
晴絵「変なお願いしてすまないね」
宥「いえいえ」
晴絵「あと、変なお願いついてでにもうひとつ。
この肩書きを背負うからには、灼の中で美化されたまま止まってる私のイメージを上書きしてしまうほどに活躍してね」
宥「そ、それはちょっと荷が重いかもです……」
晴絵「大丈夫、宥なら出来る。ってちょっと無責任過ぎかな?」
宥「大分……」
晴絵「おお、結構はっきりとゆうねぇ。……あー今のなし!
別にギャグのつもりで言ってないからね!?」
宥「ふふ、分かってますよ。あんまり暖かくなかったです」
晴絵「だからつい出ちゃったんだってー。うーん、なんか締まらないなぁ。
やっぱ駄目だわ私、こういうの向いてない」
宥「そうでも無いですよ。先生としての赤土さんは怖い所もあったけどとても暖かかったです。
今までお世話になりました」ペッコリン
晴絵「いやいやこちらこそ、色々勉強させて貰ったよ。
プロに行ってからもここで学んだ事は大切にするから」
宥「赤土さんがプロの舞台で新しい伝説を築いていくのを楽しみにしています」
晴絵「任せな。肩書きやら何やらを全て捨てて0からのスタートだけど……
小鍛治プロを叩き潰して名実共にトップを目指すから!」ゴッ
後半戦開始 場決めの結果 東家:A大学 南家:やえ 西家:胡桃 北家:宥 ドラ表示牌:発
宥(灼ちゃんのためにも赤土さんのためにも、そして私のためにも……
背負った物の重さに見合うだけの人にならないと!)
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