過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/13(水) 02:17:14.43 ID:BHe6DKP7o
少女は未練がましい視線を券売機に送ったあと、諦めたのか五百円玉を投入。
吐き出された食券とつり銭を握って上条の並ぶ列へととぼとぼとやってくる。

「おっす」

「うぃー……」

軽く手を挙げたが帰ってくる返事は力ないものだった。

「ああー……不幸だわー……」

「おい俺の台詞取るなよ」

「アンタの気持ちがよく分かったわ。確かにこれは不幸だって言わないとやってらんないかも」

また大げさにため息をつく。

「まぁまぁ。唐揚げは週イチくらいで回ってくるだろ」

「はぁ?」

上条としては慰めたつもりだったのだが、なぜか眉を立てられた。

そこでようやく思い当たった。
もう二学期も今日を入れて残り二日。ともなれば今日は今年最後の唐揚げデーだったわけだ。

だから、券売機にすがり付いておよよと泣き崩れる女子生徒がいてもおかしくはないのだ。きっと。


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