過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/05(日) 15:02:02.53 ID:lWtW5yhzo

 それは今と同じく年の暮れ。灰色の寒空の下での出来事。

 思えばそれが全ての始まりだった。

 深々と雪の降る街はどこもかしこも暖かな光に満ち溢れ、当たり前のようにお祭り騒ぎで。
 街のあちこちにある教会では、厳かに、けれど誰もが笑顔で、ミサが行われていた。

 それはまるで奇跡のように。
 あるいはきっと必然のように。

 今にして思えば、そう、あのときこそが、私達の歯車が噛み合った瞬間。



 私が彼女と出会ったのはそんな聖前夜だった。



 ……時計の針は三年前まで遡る。


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