過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 02:23:07.16 ID:OTk9gfUao
『アンタ、それでよく今までロンドンで生きて来れたわね』

外国語が通じないのはここ英国も同じようなものだ。
私みたいな魔術師は日本の敵対組織への対策として日本語を日常会話程度なら支障ない程度に習得しているが、それ以外はお互い様だった。

四つの国から成るこの連合国では、各地で別の言語が使われていたりするが、それでも英語という共通言語がある。

何せ世界共通語を謳うほど広い地域で使用されている英語。
国内のみならず基本的に通じない国はほとんどないと言っていいだろう。

自国内ですらそんな状況なのだ。英語さえ使えればどうにかなる――そういう風潮がある。
たとえ相手が経済大国とはいえ極東の辺鄙な島国の言葉を好んで覚える輩などそう多くはない。

移動を再開しながら軽く話しかけてみる。これで彼女の澱んだ気配が少しでも緩和してくれればいいのだが。

神裂は『はい』とうなずき、

『必要悪の教会に所属している日本人に言葉が通じる店はいくつか教えてもらいましたし、それに』

一度言葉を区切り、

『言葉が通じずとも、仕事にさほど支障がありませんし』


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