過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/07(火) 22:56:36.39 ID:Wiz6b3VDo
部屋は無人だった。
簡素なベッドと文机、その上に灯の入ったランプが置かれている以外は何もない、酷く簡素な部屋だった。

窓には鎧戸が下ろされ外は見えない。
念のため部屋に首を突っ込み全周を確認したが、やはりそれ以上は何もない。
真冬の切るような空気が感じられるだけだ。

ランプが点っているということは直前まで誰かがいたということだろう。
ほんの少しだけ退席するつもりでランプをそのままにしておいたのだ。

そして私達は塔を上ってきていて、途中誰ともすれ違っていない。ということは。

『神裂。周囲に私達以外の気配があるか探知できる?』

『付近には頭上に一人。ロンドン塔内には、階下や他の塔、ホワイトタワー内にも点在していますが、これは』

『うちの連中か王室関係かしら。一般スタッフが出入りするような時間じゃないし』

気配があるなら幽霊じゃないだろう。多分。

「……予定変更。幽霊探索と行きましょう」


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