過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
1- 20
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/11(木) 21:55:03.98 ID:saHONBLyo
「やっほー、お待たせ」

部屋の中、向かい合わせの机に着いていた二人がこちらに顔を向ける。
少女は華やかに、少年は穏やかに、形は違えど同じく笑みだった。

「はいこれ。ご注文の品よ」

「!」

少女は私の差し出した紙袋を受け取ると、またぱっと花咲いたように笑った。

「ありがとー!」

それからすぐさま袋に手を突っ込もうとして、止まり、恐る恐るといった様子で少年の方を振り向いた。

「晏然、一息入れるのもいいだろう。お茶にしようか」

「わーい!」

ともすればくるくると踊りだしそうな勢いで、全身で喜びを表しながら少女は紙袋から早速中身を掴み出して頬張った。

袋の中身は一杯のポテトと、タラのフライだ。

いわゆるフィッシュ・アンド・チップス。
イギリスの名物料理とか言われているけれど、実際のところただ切った芋と魚を揚げただけの代物だ。
この辺がイギリスの料理は云々と言われる要因でもあるのだろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
125Res/79.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice