過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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[saga]
2012/11/15(木) 21:41:02.96 ID:t7R0b6Beo
五人もカップを置けば、元々それなりの大きさのはずのテーブルでも随分と狭く感じる。
フィッシュ・アンド・チップスは早々にお亡くなりになり、ステイルの買ってきたスコーンやらをインデックスの魔手から防衛しながら齧る。
「勉強っていえば、結局そっちはどうなの」
マーマレードをスコーンに乗せながら尋ねると、アウレオルスが応えた。
「愕然、彼女の理解力には感服するしかない。流石はイギリス清教の秘蔵っ子といったところか。
『一を聞いて十を知る』は神裂の国の言葉だったかな。私の方が教えてもらうことすらあるほどだ」
「すこぶる順調な訳か」
アウレオルスが我らが悪名高きイギリス清教に招聘されたのは、言うまでもなくこの白い暴食の化身のためだ。
禁書目録、インデックス・ライブロラム・プロヒビトラム。
将来的には、現在確認されている一〇万三〇〇〇冊を超える魔道書、その全てを保管するための大魔道図書館。
どうしてだか魔術の毒を一切受け付けない少女は、毒素そのものと言っても過言ではない魔道書を無傷で扱える。
真っ当な人間……魔術師であるかないかに関わらず、それこそ小学生程度であろうとも知性を持つのであれば、
並んだ文字列を読まずとも、眺めただけで精神がやられる。それが魔道書だ。
私自身、魔道書という魔術界における核とでも言うべきものに少なからず携わっているため、その恐ろしさと扱い辛さは嫌というほど身に染みている。
それを、一切の魔術障壁も精神防護もなしに、裸眼で読めてしまう彼女のデタラメっぷりといったら。
ありとあらゆる魔道書を咀嚼し消化してしまう、悪食そのもの。
ああ、だから五月蝿の王も真っ青の暴食っぷりなのか。
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