145:1[saga]
2012/08/17(金) 22:32:16.02 ID:UsZuckHV0
四月一日「この空地を抜けたら商店街だからがんばろう!」
ひまわり「・・・うん!」
146:1[saga]
2012/08/17(金) 22:38:52.52 ID:UsZuckHV0
こうなったらひまわりちゃんだけでも守らなくてはいけない。
四月一日「・・・ひまわりちゃんさきに行って」
ひまわり「でも!」
147:1[saga]
2012/08/17(金) 22:42:58.95 ID:UsZuckHV0
龍之介「ちっ」
龍之介はナイフを俺の胸にさっさと突き刺そうとするが、あっさりやられるわけにもいかない。
一か八か体当たりをして体勢を崩した。
148:1[saga]
2012/08/17(金) 22:47:14.94 ID:UsZuckHV0
四月一日(−−−あ)
死ぬな。本能的にそう感じた。
ネオンがやけにゆっくり落ちてきているように見えるが、動くこともできない。
149:1[saga]
2012/08/17(金) 22:53:03.22 ID:UsZuckHV0
ガッシャーンと、目の前にネオンが落下する音が響いた。
四月一日「・・・あれ、俺生きてる? なんで」
姉「よかったよ。君が霊媒体質で」
150:1[saga]
2012/08/17(金) 22:58:30.07 ID:UsZuckHV0
四月一日「侑子さんから、願いは「殺人」にまつわることって聞きました。お姉さんの願いは弟さんを殺すことだったんですね」
姉「あたり。私じゃ殺せなかったから」
つまり、こういうことだ。
151:1[saga]
2012/08/17(金) 23:03:50.43 ID:UsZuckHV0
四月一日「よかったんですか。死後の罪の重さは生前と変わらないそうですし。
とてもよくない死者が集まる場所に行ってしまうんじゃないでしょうか」
姉「ううん、これでよかったの。私、龍ちゃんが大好きだったから」
152:1[saga]
2012/08/17(金) 23:13:23.71 ID:UsZuckHV0
姉「龍ちゃんの本当の願いはね、原初の赤ーーーようするに死んでいく自分の血を見たいってことだったの」
姉は言う。
姉「大好きな龍ちゃんの手伝いはしたいんだけど、残念なことにそれに気付いたのが私が殺されたちょうどその時でね。
153:1[saga]
2012/08/17(金) 23:17:04.31 ID:UsZuckHV0
姉の体が黒いよくないものでほぼ包まれてしまった。
四月一日「それでいいんですか・・・?」
姉「当然だよ。弟が幸せになって喜ばない姉はいない」
154:1[saga]
2012/08/17(金) 23:26:30.25 ID:UsZuckHV0
ーーーその夜
【ミセ】
侑子「右腕のはどう?」
155:1[saga]
2012/08/17(金) 23:32:19.50 ID:UsZuckHV0
侑子「幸せは千差万別だし、何より彼女は覚悟ができていた。死後よくないところに行ってもかまわないと」
四月一日「・・・・・・」
708Res/368.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。