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2012/08/26(日) 04:10:10.84 ID:oKR0q2gb0
ーーー同時刻
【夢】
夢を見ていた。
その夢は見たことのない場所だった。
丘に刺さっている無数の剣。
無数の剣に突き刺されながら赤い丘に膝をついている誰か。
誰かはとても疲れた顔をしていた、
誰かの心は何度折れそうになったかわからない。
それでも彼女と約束したから。
はじまりは間違いではなかったのだと知ったから。
だからその誰かは負けられない。
これが終わらない悪夢だとしても、永遠に続く拷問じみたものだとしても。
どれだけ記憶と心が磨耗しようが、決して忘れないと心に刻んだ祈り。
それを瞳に宿したまま、役目を終えた誰かは消滅していった。
ーーー誰かは、俺の知っている人のような気がした。
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