449: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/17(月) 18:52:22.32 ID:i4WjvHEr0
?「あれはアヤカシでもなんでもない。あれは間桐信二の恨みや妬み・・・要するに嫉妬の塊だ」
四月一日「嫉妬の塊・・・」
嫉妬。今までの間桐信二を知っているからこそ、俺にはその言葉がなぜ出てきたのかがわからなかった。
間桐信二は、学もあれば勉強もスポーツもできて、顔もいいうえ甘え上手なこともあり女性からもモテモテという、俗にいう万能人だ。
性格こそ少しあれだが、四月一日はその実力がある程度の努力あってこそのものだということを知っていた。
底なしのプライドを持ち、多少の失敗はどこから湧いてくるのかわからない自信で忘れてしまうのが間桐信二だ。
間違っても嫉妬するような男ではないと思った。
?「でも、どうやっても乗り越えられない壁を知ってしまった。
そして自分がどれだけ努力しようと得られないモノを何の努力もしていないのに持っている者の存在も知ってしまった」
あの黒い煙は間桐信二が初めて抱き、そして御しきれなくなった嫉妬心だ。
男はそう言った。
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