56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2012/08/10(金) 23:39:57.28 ID:7byjdsi80
どのくらい時間が経っただろうか。一晩なんてものではない、とてもとても長い時が過ぎたような気がした。
言峰「・・・・・・ははは」
今までやむことのなかった暴力がついに止まった。言峰のあしもとにあるそれが「女」であったなど、今や言峰と四月一日ぐらいにしかわからないだろう。
言峰「ははははは、はははっ、ははははは!! なんだ、なんなのだ私は! 私の今までの人生はいったいなんだったというのだ!!」
言峰は気が狂ったように笑い続けた。その顔は、絶望しているようにも、歓喜しているようにも見えた。
言峰「確かに、辛いことで、綺麗なものではなく、望んだ通りのものでもなかったよ。これが私か。これが答えだとでもいうのか!」
言峰は女の血に染まった手をゆっくりと自身の首へと動かしていった。
言峰「ーーーああ、私は罰を願うことさえおこがましい」
ごきりとにぶい嫌な音がした。
言峰綺礼は最大の禁忌をである自殺を選んだのだ。
それはあまりにもあっけなかった。
言峰綺礼は笑っていた。
四月一日君尋はそのすべてを見届けた。
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