578: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/23(日) 16:41:32.36 ID:wnPxS+ic0
ーーー数十分後
四月一日「!」
小次郎「どうした」
寒気がして思わず足を止めた。
気になるのは、次の十字路の曲がり角だ。
四月一日「いる・・・」
曲がり角からは何も見えない。
黒いもやもやも、アヤカシの声すらも。
だが、俺はあそこをまがった先に必ずいるのだと確信した。
四月一日「もう、一人の・・・」
佐々木さんが剣を抜き構えた。
曲がり角の方向から足音が近づいてくる。
四月一日「・・・・・・」
緊張のせいか、額に汗が流れる。
相手が後数歩進めば鉢合わせるはずだ。
四月一日(逃げるなら、今のうちだーーー)
それでも俺は動かない。
動けない。
まっすぐと曲がり角を見つめ、会うその瞬間を待ち続けた。
ーーーその行動も必然だったのかもしれない。
708Res/368.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。