61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2012/08/11(土) 00:03:46.17 ID:z1RQmLXc0
侑子「何のために生まれたかもわからない人なんて世の中にはいくらでもいるわ。戦争に巻き込まれて死んだ一般人。ずっと病気で寝たきりの病人。そして誕生すらかなわなかった胎児なんかもね」
四月一日「でも!!」
侑子さんはすっと何かを差し出してきた。
四月一日「十字架・・・?」
侑子「前髪の対価よ」
シンプルなデザインのその十字架は、間違いなく言峰が対価として差し出したものだった。
侑子「確かに彼は何もなさなかったかもしれない。けれどその存在を知る者がいるなら少しは変わる」
十字架を受け取り、握りしめた。
侑子「彼がここに来たのも、四月一日が見届けると決断したのも必然だったんでしょうね」
四月一日「・・・・・・そうでしょうか」
侑子「ええそうよ」
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