653: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/30(日) 23:48:23.77 ID:yo5Sqzlh0
数分と掛からず、君尋のいる部屋にはついた。
静かにふすまをあける。
部屋の中央奥に設置された大きな椅子に、君尋はいた。
蓮柄の着物を着て寝転んでいる。
小次郎「また寝ていたのか」
君尋「体力温存のようなものですよ。記憶を取り戻してから……いや、取り戻す以前もよく寝ていたでしょう」
小次郎「……」
アサシンは知らなかったが、君尋は泥の制御を常にしなければならない状況にあった。中途半端な受肉の影響だ。
夢は君尋が一番力を発揮できる場。そこに行くために長時間眠ることで、泥の暴走を抑えやすくしていた。。
君尋「それにしてもちょうどよかった。佐々木さん、手を出してください」
小次郎「手?」
君尋「その刀だけでは戦いづらいでしょう」
その刀というのは藤村大河の実家の真剣である。
確かにアサシンのもともと愛用していた剣ともわずかに間合いは異なるため、セイバーレベルの相手をするには心もとないものだった。
ならば刀でも渡すのかと思ったが、君尋が手渡してきたのは木でできた指輪だった。
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