682: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/10/07(日) 20:07:08.18 ID:fqesAtx80
士郎「これが、切嗣なのか?」
切嗣は泣いていた。イリヤを抱きしめ、呆然としていた。
1人と1人。それは数の正義をもつ切嗣には選べない選択肢だった。
しかしそれでは終わらなかった。
切嗣はイリヤの首に銃を突きつけるとーーー手際よく愛娘を打ち殺した。
士郎「……」
当然の判断だった。ここで虚構の愛する妻と娘を取れば、外にいる現実の54億の人間の命はいともたやすく失われていったはずなのだと、士郎は言われるまでもなくなぜか理解していた。
切嗣は、正義の味方として、愛する少数より見知らぬ多数を選択したのだ。
切嗣は泣いていた。
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