過去ログ - 【Fate】みんなでかんがえたサーヴァントで聖杯戦争【皆鯖】
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724:1 ◆0e.G9BzteE[saga]
2012/08/12(日) 04:14:07.78 ID:Sys/hRC40



「――そうかい。なら、おまえ一人で好きなだけ舐めてやがれよ、親父」



――片腕の鬼が、形無き右腕を振るう。



抉る血刀。裂ける胸。
滝のように流れていた貴方の血液は、鋭い刃となって、目の前の鬼の心臓を抉り潰した。


嗚呼、思い出した。思い出した。
何故貴方は鬼と化した父の末路を知っていたのか。

これが答えだ。
夏の夕暮れ。オレンジの海の底で差す光。
蒸し暑い空気とジワジワと啼く蝉の声。

血に濡れた本堂の廊下。
廊下の奥にいたのは、血に穢れたまま、呆然と青い瞳でこちらを眺める幼い遠坂凛。
彼女は全身に浴びせられた鬼の血など気にもとめず、
目をまん丸にして鬼の胸を貫く貴方の姿を捉える。



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