過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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215: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/08/12(日) 01:23:14.08 ID:O65vl5Ek0
愛「じょーうだんです。半分だけ、ですが」

愛「たしかに私は傷付きました。信頼を、あんな形で押されたのですから、驚きますよ」

愛「でも、あれを受け入れるのは愛の形であり、拒むのも、愛の形なのです」

愛「人が求めるのなら、それを受け入れる。それは愛ですが、聖母様辺りのお仕事ですねー。私の管轄外です」

愛「あの時の私の責務は、愛なき欲望に溺れようとした――さんを止める事。拒む、愛です」

愛「まあでも、驚いたものは驚いたので、ちょっと休みました。心配掛けて、申し訳ございません」

愛「そうそう。さっきの話ですが、真に受けるのも結構ですが、深く考えない方がよろしいですよー」

愛「だって、――さんはたしかに、私を心配して下さったのですから。それは、紛れもない愛の姿なのですから」

愛「勝手に人を心配して、勝手に慌てる。滑稽ですが、それもまた、愛故の行動ではありませんか?」

愛「それに、私の言葉だって、ただの言いがかりなのですからね」

愛「ふう。喋りすぎて疲れました。でも、気も紛れました。――さん、あなたの訪問は、とてもぐっどな愛でした」

愛「それでは、また明日、会いましょう」

扉が閉じられて、数秒経って、貴方ははっと気がついた。
……洗脳、されかけていた。

でも、愛は気にしていないらしい。ちょっとだけ、気にしているだけらしい。
本人がそう言うのなら、今の貴方は一歩下がろう。
友好の枠を出ない今の貴方では、無理に乗り込むよりも、付かず離れずの関係の方が良い。
愛の言葉を借りるのなら、それもまた、愛なのだ。

貴方「また明日、愛さん」

貴方は扉の向こうに向けて、言った。


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