過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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◆EEWQeQ.ZIg
[saga]
2012/08/13(月) 23:06:37.90 ID:ipj2LctI0
残された半分。常人ならば、不足と感じる量だ。
しかし、不思議にとってはそれさえ、大盛りサイズに映るのだろう。
不思議「……頂きます」
不思議はスプーンを持ち、ルーとご飯を同時に掬う。
……そしていつものように、動かなくなった。
貴方「不思議さん。あなたはいつも、ここで止まります。今日の不思議さんも、そうなりますか?」
不思議「そうなりそうです」
食べる前から負けているではないか。
貴方「……そうなったとして、あなたを助けてくれる人は誰もいません」
貴方「こんなちっぽけな山を越せないようでは、星なんて見る事はできませんよ」
自分でも何を言っているのか分からなくなってきたが、発破掛けには間違いない。
不思議「……行きます」
果たして、本当にいけるのだろうか。
貴方は今まで、二度、行きますと言って発射したシャトルが墜落しているのを見ている。
小刻みに揺れながら、スプーンは不思議の口に這い寄る。じわじわじわじわ。
貴方「鼻を摘まみましょう」
以前はここで、スパイスの臭いにやられてくしゃみをしたのだ。
今度は、その可能性を潰す。
不思議「ふぁい」
これで残るは味覚のみ。
不思議はゆっくりと口を開き、スプーンを入れて、閉じて、スプーンだけを出して。
口を抑えて、テーブルに突っ伏した。
不思議「ぅぅぅぅぅぅぅぅ」
呪詛の如き呻き声が聞こえるが、貴方にはどうする事もできない。
とりあえず
1、水をあげる
2、見ている
3、自由行動
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