過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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509: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/08/16(木) 04:40:18.21 ID:ZDUj1Dci0
会長「確証が、無かった。でも、他の証拠はいくらでもあった」

会長の一人推理ショーが始まった。

会長「副会長さん……あなたは、青年向けの漫画雑誌を好んで買っていましたね」

副会長「はい。でも、それは個人の趣味嗜好レベルです」

会長「私に、一度だけ読ませてくれた事がありました。……その時、憶えていたのです。キャラクターの、名前」

会長「あなた、女性のキャラクターの名前ばかりを集めたメモ帳を持っているでしょう」

副会長「な、なぜそれを知って……」

会長「ごめんなさい。この前、見てしまったの。そして、その時に、憶えていたキャラクターの名前がいくつもあった」

副会長「で、でも、それだけでは」

会長「あと、生徒たちの写真をアルバムに挟んで持ち運んでいるでしょう」

副会長「どうしてそれを!」

会長「ごめんなさい。この前、見てしまったの。丁寧に、折り目まで付けて……」

会長「極めつけは……これ」

会長が取り出したのは……女性向け漫画雑誌「百合の都」、注・成人向け。

副会長「そ、それは私の大切な……!」

会長「ごめんなさい。この前、放置してあるのを見つけてしまったの。とりあえず、私が預かっていたのだけれど」

会長、覗き見てばかりですね。貴方は口を出したくて出したくて仕方が無かった。
たぶん、他の二人も口を出したかった事だろう。

会長「これだけで、あなたは女性が大好きな同性愛者だと分かるわ。そんなあなたが、この噂に食いつかないはずが無い」

会長「そして、私は一枚の写真を入手しました。――さんの写真です」

会長「この時、私は写真部が絡んでいる事を悟りました。しかし、写真部はガードが堅い。きっと、口を割ってくれない」

会長「……私の推理は、ここで途絶えた。残るのは、ひたすら――さんを見張り、なにかボロが出るの待つだけだった」

会長「ごめんなさい、――さん。昨日から貴方を、ずっと追いまわしていたわ」

感じた視線は会長の物だったらしい。もうどうでもいいが。

会長「でも、情報なんか手に入らない。私は頭を抱えて、今日の放課後を迎えた。そして……」

貴方「……私たちが来た、のですね?」

会長は、頷いた。


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