過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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◆EEWQeQ.ZIg
[saga]
2012/08/17(金) 00:22:00.20 ID:LtTK3Zf50
1、見続ける
見るだけなら、実害はなさそうだ。
貴方は、やや見下し気味に、写真部部長を見続けた。
写真部部長「そう、これ。生きた、感情」
また、ぶつぶつと呟きながら、やがて、貴方に跪く体制になった。流石に、心配にもなる。
写真部部長「最、高…………」
そして、シャッターを切った。
写るのは、見下す貴方の姿、になるのだろう。想像してみたが、かなり嫌な絵だ。
写真部部長「五十枚です」
貴方「は?」
写真部部長「今ので、五十枚分になりました。――さん、ありがとうございました」
今までの事なんて無かったかのように、写真部部長はあっさり立ち上がる。
写真部部員1・2・3「ありがとうございました!」
貴方「え、いや、あの……どういたしまして……?」
写真部部長「ごめんなさい。私、興奮すると、ああなってしまうの。集中し過ぎて、被写体を、踏み躙ってしまう」
写真部部長「おかげで、いい写真が撮れました。ただ、私にとって、ですが」
写真部部長「あ、撮影した写真ですが、悪用などしませんので、ご安心ください。不安なら、ネガを差し上げますよ」
貴方「いや、もう、いいです」
写真部部長「そうですか。では、もう帰っていいですよ」
……良く分からないが、もう終わったらしい。
なら、こんな所には一分一秒も居たくない。貴方は鞄を持って、さっさと出ていく事にした。
写真部部長「きっと、また会いますよ。だって、私は写真部ですから……」
そんな不安な言葉を聞きながら、貴方は写真部を後にした。……もう二度と、近づくまい。
□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□
部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。
そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。
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