過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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700: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/08/19(日) 22:11:14.35 ID:3jXTDNKK0
3、噴水で涼む


貴方は噴水で涼む事にした。例の人の事は考えずにいよう。

□――――――――□
｜学院敷地内 ・ 噴水｜
□――――――――□

貴方は噴水に腰掛ける、意外な人物を見た。

会長が、他の生徒と談笑していたのだ。
生徒の中に副会長の姿も見られる事から、生徒会のメンバーだろうか？

とりあえず貴方は、挨拶だけはしておく事にした。

貴方「おはようございます、会長さん」

会長「あら、――さん。こんな所で会うなんて、珍しいですね」

貴方「はい、本当に。ここには、良く来られるのですか？」

会長「そうですね……頻繁に訪れるわけではないのですが、そこそこに」

会長「……あの後、どうでしたか？　何か、変わった事は？」

あの後、と言うのは、貴方と眼鏡を中心とした「百合騒動」の事だろう。

今、無関係の人がいる中で、その話をするのか。案外、空気を読むと言う事が苦手なのか？
貴方は副会長をちらりと見る。ああ、冷や汗をかいている。
貴方に申し訳なさそうな顔を向けながら、同時に「上手く誤魔化せ」と表情で語っている。

貴方「……はい、特にありません。あれ以降、そう言った話も聞きませんから」

会長「そうですか、それは、何よりです」

＊「生徒会長、あの後、とは？」

副会長「んんっ！　きみたち、生徒会長が人と話している時に割り込むのは関心しないな」

至って人として当然の事を言っているのに、この人が言うだけで途端に保身に走るように聞こえてしまう。
……まあ、このまま放っておけば確実に会長は口を滑らせるだろう。その時の副会長の身になれば、その発言に口を出す気にはなれない。

貴方「お話していたところ、話しかけてしまってすみませんでした。それでは、失礼します」

会長「そうですか？　気が向いたら、また生徒会室にいらしてくださいね」

会長の微笑みと、副会長の嫉妬に似たなにかを受けながら、貴方はその場を去った。

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