過去ログ - システムさん「安価で女装ギャルゲー風SS」part3
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◆EEWQeQ.ZIg
[saga]
2012/08/21(火) 00:46:57.43 ID:kEs+9UrU0
1、男の腕を払う
貴方「やめてください」
貴方は、無意識の内に、男の腕を払っていた。
*2「いたっ……。もー、痛いじゃーん」
男はヘラヘラと言うが、その目は、笑っていない。
自分は上の立場にいると思い込んでいる。チャンスを与えるのが、当然と思っている。
腹立たしいが、今の貴方の立場では、それを利用するしかない。
貴方「えっと、あ、ごめんなさい。この子、ちょっとした男性恐怖症で」
眼鏡「……えっ」
貴方「今は外に歩けるくらいにはなったんですが、突然触られたりすると、発作を起こしたり」
貴方「救急車を呼ばなければならない事になるかもしれません!」
嘘も方便。今の状況ならば、閻魔様だって見逃してくれるだろう。
*1「そっかー、ならしかたないね。じゃあ、連絡先教えてよ。オレ、きみの事好きになっちゃったかもしんない」
貴方は若干吐き気を覚えながら、未だにこやかに勤める。
眼鏡がいるなら、無理は、できない。
貴方「では、私のだけ。まだ知らない人に連絡先を預けるのは、酷ですからね」
*1「マジ? やったー。じゃあ、ここに書いてよ、名前と一緒に」
男はペンとメモ帳を取り出し、貴方に渡す。
貴方はそこに仮名と、「実家」の「緊急連絡信号用番号」を書き込む。
そのまま、男に返した。これで、この二人は「お終い」だ。
*1「んー、ありがっとーう。後で連絡するねー」
貴方「はい、それでは」
貴方は眼鏡の手を掴み、急いで、その場から離れた。
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