過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/08/14(火) 15:56:55.37 ID:Ir6NpvpN0
フィアンマ「…禁書目録に満漢全席を食わせてやれ」
何も欲しくない、と言っても神裂は食い下がるだろう。
そう考えたフィアンマは、無茶振りをした後、キッチンの方を指差した。
神裂「満漢全席、ですか」
フィアンマ「材料なら冷蔵庫と冷凍庫に入っている。…とはいえ、一人でやれとは言わん。手伝え」
丁度時刻は昼時一時間前。
今から作れば、昼頃に沢山の料理が出来上がる事だろう。
神裂はこくりと頷き、中華料理のレシピを何とか思い返しながら、キッチンへと移動した。
インデックスは少し手伝いたいと思ったものの流石に三人キッチンに入ると狭苦しい為に断念。
一人で作るよりは、二人で作った方が、料理というものは楽だ。
何故なら調理というものは単純作業の繰り返しになりがちだからである。
例に漏れず、フィアンマも今日に関しては楽だった。
満漢全席というのはあくまで例えで、沢山の中華料理を作るだけ。
なので、野菜の皮を剥く、火加減の調節をする、程度の手伝いで充分だったのだが、神裂は一生懸命に手伝ってくれている。
フィアンマ「…お前も一応は修道女の類に入るのかもしれないが、嫁に向いていそうだな。いや、少女という点を鑑みれば今はまだ花嫁修業の時期か」
神裂「そうでしょうか」
丁寧に野菜を洗い、ぴたっと手を止め、神裂は水の溜まった桶の中に思わず野菜を取り落とした。
神裂「しょ!?」
フィアンマ「…何だ?」
神裂「…今、後半は何と…?」
フィアンマ「…少女という点を鑑みれば、今はまだ花嫁修業の時期か、と。そう言っただけだが」
神裂「ふ、ふふ…そう、ですか…ふふ…」
周囲からリーダーとして頼られ、魔術師として大人扱いされ、はたまた『聖人』として化物扱いされてきた神裂火織という女性は、フィアンマの言葉と評価にときめいていた。
初めて言われたのだ。少女、などという評価は、初めて受けた。
性格の落ち着きと発達の良さ、長身及びスタイルの良さから成熟した女性という扱いばかり受けてきた彼女。
彼女自身はそれで良いと諦めていたものの、心の奥底では少女扱いをされたいと思っている面はあった。
ふふふ、と幸せそうな笑みを浮かべながら調理を続ける神裂の様子を訝しがりつつも、フィアンマが気にせずに作業を続けた。
そんな二人の様子を見、ぐぬぬ、とインデックスは歯噛みしていた。
フィアンマは女性からの評価などどうでも良いと思っている人間、だというのは読み取れる。
しかし、意識しない状態で相手に最良の言葉を発し、口説いている。少なくとも、インデックスにはそうとしか見えなかった。
むむむむ、と頬を膨らませるインデックス。
神裂はというと、ときめきが好意(別に恋ではない)に転化したらしく、元々恩人相手というのもあり、フィアンマからハサミを手渡され手が触れ合った瞬間のみで照れてみせた。
フィアンマ「…何だ」
むぐぐ、とむすくれているインデックスから放たれているオーラに気がついたのか、フィアンマが振り返る。
オーラだけでなく歯ぎしりの音が聞こえた、という理由もあるが。
神裂をさりげなく口説いているのが気に入らない、と言ったところで、彼は困惑するだけだろう。
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