過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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115: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/15(水) 00:46:30.48 ID:kG+JhrzV0

食事と片付けの後。
フィアンマは机に肘をつき、額に手をあてがってぼんやりと考え込んでいた。
少年との約束を思い返す度に、胸が痛む。

まるであの時善意を差し出したのが、布石のようになってしまった。
別に、あの子が『幻想殺し』を宿していると判断して、優しくした訳じゃない。
気まぐれではあったが、あの時の自分は、純粋に救いたいと思ったのだ。
救えなかったけれど。
思ったんだ。救いたいと。
自分は、ああして独りで泣いていても、誰にも優しくしてもらえなかったから。
あの子はまだ生きている。学園都市に居る。
右手を回収し、『聖なる右』に取り込んだ上で出力装置として用いる。
それ以外に世界を救う手立てが思い浮かばないのだから、仕方がない。
今頃、ヒーローになると言ったあの子は、元気なのだろうか。


深刻そうな面持ち、雰囲気で沈黙しているフィアンマの後ろ姿を見つめ、インデックスは神裂と隣り合ってソファーに腰掛けた状態で心配そうな表情を浮かべていた。
自分たちが食事をしている風景を眺めて、何やらあのような状態になったような気もする。
自分たちのせいかといえばそうではないのかもしれないが、何かを思い出したのだろうか。

インデックス「…かおり」

神裂「何ですか…?」

神裂も心配しているのか、表情は暗い。
うーん、とインデックスは小さく唸った後、神裂に相談を持ちかけた。

インデックス「人を元気付けるのに、名案ってある…?」

神裂「人それぞれですから、難しいですね…>>117はどうでしょうか」



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