過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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[saga]
2012/08/19(日) 12:44:04.58 ID:GMGBCJPh0
インデックス「うん。スイートポテトが食べたいんだよ」
フィアンマ「そうか」
基本的に彼女の希望する物を食べさせる事にしているフィアンマは、特に言葉を返すでもなく相槌を打ってインデックスの手を引く。
水族館を出て少し歩くと、カフェに到着する。
店員に案内されるまま、手を離し、向かい合って着席すると、インデックスは機嫌よくメニューを開いた。
フィアンマは微塵たりとも空腹を感じていない為、インデックスの様子を眺めるのみ。
ちょうど、大量の食事を猫が平らげる様を眺めて和むのに似ている。
インデックス「何にしようかなー…スイートポテトと…」
フィアンマ「何を食べても構わんが、ケーキばかり食べるのは勧めん」
インデックス「ちゃんとバランスを考えて注文してるから大丈夫かも」
何のバランスを取っているのかはさっぱり不明だが、彼女は彼女なりに自分の中のルールに従って注文しているらしい。
別段沢山注文されたからといって金に困る訳でもないフィアンマは暇そうにインデックスの様子を見つめ。
今日、インデックスは『歩く教会』を着用している。
何かあったという訳ではないのだが、何となく、そこはかとなく嫌な予感がしたから着せたのだ。
フィアンマも今日に限っては神父服ではないものの強固な防御術式を張った服を着用している。
虫の知らせというか、妙な胸騒ぎというか、何とも言えない嫌な予感がする。
フィアンマはこの類まれなる直感と『幸運』で何かと回避してきた。それ故に周囲の人間は死んだり傷ついたりしたが。
インデックスはそんな予感は感じ取っていないのか、呑気に注文を開始した。
インデックス「これとこれと、後これと…」
フィアンマ「…後アイスミルクティーを一つ」
店員「かしこまりました」
・・・・
女性店員は和やかに、のんびりとした調子で注文を受けていく。
一応確認良いですか、という言葉の後、注文内容がのんびりと繰り返されていく。
カフェが混み合っていない為、店員も殺気立つ事無く大量注文を受ける。
・・・・
男性店員の注文内容の復唱に笑顔で頷いたインデックス。
男性店員はそのまま和やかに厨房の方へと引っ込んでいった。
『歩く教会』で術式の影響を免れたインデックスと、『十字堅牢』(小さな教会レベル)の防御により術式の影響を免れたフィアンマは店員の変貌に違和感を生じたのだが。
他の数人の客もがらりと見た目が変化したにも関わらず、全く不思議そうな様子は見えない。
インデックスには何ら影響を及ぼさなかったものの、フィアンマの視界には多少なりとも支障が出た。
大体十分に一回程度、入れ替わる前の人間に見えるのだ。錯覚程度で済むが。
この大規模術式に名を付けるとしたら、『御使堕し』だろう。
何しろ、天使が肉の器を捜し、世界中で体の椅子取りゲームがなされているのだから。
フィアンマは世界中で起きている事の目星を付けつつ、戸惑うインデックスに、運ばれてきた食事を勧めた。
インデックス「…何が起こってるのかな…」
フィアンマ「さて、何だろうな」
そう心配しなくとも、望もうとも望まざろうとも、立場的に考慮して、彼の元に報告は届くだろう。
どこの誰が術式を展開させたのかは知らないが。
『右方のフィアンマ』がわざわざ動くまでもない事態だろうとも、彼自身思う。
不安げな表情を浮かべる少女の頭を撫で、彼は食事を済ませるよう、ただ呑気に促すのみだった。
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