過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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187: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/27(月) 23:57:57.58 ID:zrp60BvAO


インデックス「…一人きりは、寂しいんだよ…… 」

フィアンマ「…」

テレビを消すと、部屋は無音となった。

この家はそんなに広くない。
だけれど、二人で住んでいる家に一人というのは、寂しくて。
明るく振る舞わなければ、そう思えば思う程、フィアンマの帰りを待つ間の寂しさが、我慢していた分胸の奥底からぐいぐいと込み上げてきて。
どうにか泣くまい、と懸命に堪え、インデックスは深呼吸をした。
そして、無理をして笑う。
彼は自分の笑顔が好きだから。
ただ、それだけの理由。
心配をさせてはいけない、と、インデックスは慌てて話題を転換しようとする。

インデックス「そ…そう! それに、一人で食べるご飯は美味しさダウンなんだ…から…」

インデックスのそんな無理をした努力を潰す形で。
フィアンマは本を適当にソファー上へ置き、インデックスの華奢な身体を抱きしめた。
インデックスはしばらく黙った後、何かを言おうとして、うまく笑顔が形作れなくなり、ぼろぼろと涙を流し始めた。
何も無かった逃亡中の孤独と違い、喪失感にも近い孤独は、幼い心に負担をかけた。
他に家族が居る訳でもなく、二人は二人きりが一番しあわせで、今やそれこそが当たり前で。



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