過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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194: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/28(火) 15:20:17.97 ID:NtNylO9h0

九月三十日。
前方のヴェントが学園都市へと侵入した。
フィアンマはあらかじめそれを知っていた為、インデックスに『歩く教会』を着るように言った。
正確にはそう発言した訳ではなく、マインドコントロールで着用するよう促したというべきか。
故にインデックスは何も疑わず、素直に着用するのみ。
世界中で多数の人間が倒れている。謎の症状、奇病か、とテレビが放映していた。

インデックス「変な病気かも…」

フィアンマ「……」

ソファーに座ったフィアンマの脚の間にちょこんと座って、インデックスは小首を傾げる。
病気にしては不可解。いや、現代版ペストのようなものなのかもしれない。
外に出ず、テレビ(主にニュース)を見ているのだが、どうやらイタリア周辺も被害が出ているらしい。

インデックス「病気にしては脈絡が無いような気もするんだよ」

フィアンマ「……そう思うか?」

インデックス「うん。不可解かも」

しかし、外に出ていない為いまいち危機感は持てず。
死者が出ませんように、と祈りながら、インデックスは目を伏せた。

しばらく時間が経過すると、倒れていた世界中の人々が意識を取り戻したようだ。
フィアンマはそのニュースを聞き、目を細めて告げる。

フィアンマ「…もうすぐ仕事に出る」

インデックス「ぁ、…うん…」

仕事であれば仕方がない、としょんぼりしつつ、インデックスは小さく頷いた。
しばらく、という言葉の指し示す日時は曖昧なので、責める事には値しない。

フィアンマ「…そんな顔をするな」

インデックス「すぐ帰ってくる…?」

フィアンマ「少し顔を出して報告を聞いてくるだけだ。すぐ戻る」

インデックス「わかったんだよ。行ってらっしゃい!」

フィアンマ「あぁ」

インデックスの頭を、フードをずらさないようにしつつ撫で。
彼女のフードの中で光る髪飾りを見届けた後、フィアンマは自宅を出て行った。


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