過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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22: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/09(木) 00:31:31.60 ID:ppiKD/Tc0
>>20 ×毛布 ○タオルケット》
 

インデックスが目を覚ますと、良い匂いがした。食べ物の匂いだ。

インデックス「ううん…?」

気付けば午後七時過ぎ。
いつ寝入ってしまったのだろう、と首を傾げながら、インデックスはちゃんと起き上がる。
落ちこそしなかったものの、タオルケットが彼女の膝元に皺を寄せて溜まった。
このタオルケットは自分がフィアンマの背中にかけたものであるはず、と眉を潜め。
三秒程考え込み、フィアンマが眠っている自分にかけ直してくれたのだ、と気付いた。
恩返しをしたはずが返されてしまった、と嬉しいながらもプラス分が少なくなったような不思議な気分になりつつ、インデックスは食べ物の匂いがする方を見やった。
フィアンマが上体を預けて眠っていたテーブルの上に、所狭しと料理が並べられていた。
とはいえ統一性はあり、大体は煮込んだものとメインディッシュ。
サラダには水で戻したものであろう海藻が乗せられていて、且つ程よくドレッシングがかかっている。
美味しそう、とキラキラ目を輝かせたインデックスは毛布を急いで畳んでソファーに置いて立ち上がった。
食後のデザートを除いて最後の一品であるカットしたバゲットを置き、フィアンマはインデックスを見やる。

フィアンマ「…起きたのなら席に着いて祈って食べろ」

インデックス「うん!」

元気いっぱいに純真無垢な笑顔を見せ、インデックスは席に着く。
沢山食べるであろう自分を気遣っての食事量に、インデックスはまた笑みを浮かべた(ちなみにフィアンマは少食気味だ)。

インデックス「もしかしてこれ全部作ったの?」

フィアンマ「一部は和えただけのものもあるから、全て作ったとは言い難いが」

彼の中で和え物は料理に入らないらしい。
マリネも充分料理だろうにと思いつつ、インデックスは食前のお祈りを始めた。
フィアンマも席に着き、静かにお祈りを始める。
ローマ正教式、イギリス清教式、多少違いはあるものの、どちらも旧教、大きな相違は無く。

ほかほかと湯気を立てるスパゲッティーグラタンを頬張り、インデックスは満面の笑みで言う。

インデックス「美味しいんだよ!」

フィアンマ「そうか」

特別喜ぶ様子もなく、素っ気ない返事をしながらフィアンマはサラダを食べ進める。
ただし、表情は和やかだった。



食後のデザートを終え、もう食べられないという一言をインデックスに言わせたフィアンマは、暇そうにソファーへと腰掛けていた。

フィアンマ「…シャワールームならそこを曲がって右にある」

インデックス「へっあ!? うん!」

唐突に言われ、びくりとしながらインデックスは頷く。
比較対象の居ない分、インデックスにとって男性(しかも恩人であり顔立ちもよく整っている)と二人きり、という状況は多少なりとも緊張してしまう。
落ち着けば落ち着く程、ドキドキとした何かがこみ上げてくる。

インデックス「そういえば、えっと、私はソファーで寝た方がいいのかな?」

フィアンマ「いや、お前はベッドで眠ると良い。俺様はソファーで寝る」

インデックス「でも…」

ソファーで寝ると身体を傷める、ということくらい、エピソード記憶の無いインデックスでも容易に想像がつく。

フィアンマ「ベッドが不服なのか?」

インデックス「>>24


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