過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/08/30(木) 22:36:59.78 ID:fMZI0U0w0
周囲から手当を受けながら、上条は目を伏せる。
神裂も同じようにショックを受けた様子だった。
ステイルは少々納得がいかない、といった雰囲気で。
神裂やステイルの知るフィアンマとは、インデックスの命を立場に関わらず助けてくれた恩人という認識だった。
それが、動乱を引き起こし、上条の右腕―――『幻想殺し』を求めているとは意外で。
それ以上に、精神的ショックの方が大きかった。
上条「…止め、ないと」
ぽつり、と上条は呟く。
自分に手を差し伸べてくれた頃の彼に何があったのかはわからないが、この十年間で、上条の知るフィアンマと現在のフィアンマはがらりと豹変してしまったように思えた。
実際は十年前と精神性にさほど差異は無いのだが、これはあくまで上条個人の認識の問題である。
何かがあって、フィアンマはおかしくなってしまった。上条は、フィアンマを元に戻したい。その為に助けたい。
上条「ロシア、って言ってた…よな」
神裂「…上条当麻。あなたには『御使堕し』以来何かと頼んでしまっていますが…」
言い澱む神裂は、上条をあまり巻き込みたくないのだろう。
フィアンマの狙いである右腕を所持している、という理由もあるだろうが。
上条「…でも、いかないと。どちらにせよ、アイツが狙ってるのは俺の右手なんだし、此処に居ても殴り込みにいっても、同じ事だろ。…俺が、止めないと。多分、俺にしか止められない」
神裂は口を噤み。
しばらくの間の後に、静かに問いかけた。
神裂「……もしかして、彼を知っているのですか?」
上条の物言いは、なぜだか敵を相手にしたものとは思えず。
神裂の問いかけに対し、上条はしばし迷った後、こう述べた。
上条「
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