過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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267: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/09/01(土) 16:14:24.89 ID:Bs5hkeWU0

独立国同盟に住む一般人を守る為に現れたサーシャ=クロイツェフは、フィアンマに連れ去られてしまった。
上条だって、一生懸命抵抗はした。
途中、前方のヴェントが割入ってくれたものの、フィアンマの力の前に倒れ伏し。
風斬の力も、一歩及ばず、フィアンマを引き止めるまでにはいかなかった。
上条は傷ついた人々の助けになって欲しい、と風斬を独立国同盟に留め、自分は何処に行くべきか悩んでいた。
素体を手に入れた以上、フィアンマは大天使を降ろす何らかの儀式をどこかで行っているのだろう。
となればその儀式場を見つけるべきだろうが、いまいち浮かばない。
やはり、ロシア軍の軍事基地かどこかだろうか。
手伝いとして他の人の手当を行いながら、上条は唇を噛む。

上条「…、…」

思い返すのは、去る直前、フィアンマが自分だけに向けて言った言葉。
『右方のフィアンマ』ではなく、一人の青年としての言葉。

フィアンマ『お前のせいではないよ。しかし、この救済はお前の為でもある。それでも納得がいかないのであれば、俺様を止めにおいで。心配せずとも、迎えに行ってやる』

自分の言葉では、彼の行動に変化を起こす事は出来なかった。
止めにおいで、というのもきっと気まぐれな一言だろう。
でも、もしかしたら、止めてくれる事を願っているのかもしれない。
希望的観測。ありえない。そうならば此処で止まっていてくれるはず。

上条「……、…」

走り出した車が急にブレーキをかけても間に合わないように、彼も一度やり始めたらやるしかないのかもしれない。
迎えに行く、と彼は言っていた。
となれば、自分一人になった方が良いだろう。
もう少し時間が経ったら、外に出よう。上条は密かにそう決める。


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