過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/09/01(土) 16:15:00.60 ID:Bs5hkeWU0
上条は一時的に塞ぎ込んでいた。
怖くなった訳ではないのだが、何とも言えない気分だった。
しかし、塞ぎ込んでいたところで何か解決する訳でもなく。
上条が目指したのは、ロシアの軍事基地。
やけにセキュリティーの緩い場所を選んで向かったのは、自然に紛れ込む不自然さを見つけたから。
彼はきっと自分に止めて欲しいのだ、と思う事が、上条が自らの足を動かす原動力になる。
上条「……」
寒さに白い息を吐き出し、上条は空を仰ぐ。
時折飛行機(否、戦闘機か)が飛んでいるし、周囲には戦火、逃げ惑う人々の声。
こんな事をしなければ、あの人は世界を救えないのか。
上条「…は、…」
一歩踏みしめる毎に、体力が奪われていく。
もうすぐ到着するはずだ。
でも、そこに彼が居るという確証は無い。
上条「……」
いつでも、あの人は自分を殺せた。
けれど、殺さなかった。
あれだけの力を持ってして、殺そうとはしなかった。
それは、自分があの人にとって、殺す相手ではなかったからだと、上条は願う。
軍事基地近くに辿りついた辺りで、嫌な音がした。
花火を打ち上げた時のような、ひゅるる、と甲高い音。
上条は考えるよりも先に、硬そうな部品の下へと逃げ込む。
落ちてきたのは爆弾、落としたのは学園都市の部隊。
ロシアの軍人達がすぐ側を駆けて行く。
上条は息を殺して気配を殺した。
上条「ッッ、…っ」
八方塞がり、とはまさにこのこと。
誰か助けてくれ、と上条が縋りかけた途端。
白い大地を揺さぶるような震動が響き渡った。
そう、足元から。
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