過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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322: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/09/02(日) 14:28:17.20 ID:CweiXXUn0

オッレルス「人が誰かを殺す理由なんて知ったことではないが、誰かを助けるのに理由がいるかい? そこに論理的な思考や損得勘定は入らないよ。君が倒れていた。だから助けた。ただそれだけさ」

フィアンマ「…なるほど。俺様の素性を知らないと見える」

オッレルス「『右方のフィアンマ』。第三次世界大戦の陰の首謀者」

フィアンマ「……」

オッレルスがフィアンマの身元を言いつつ、ベッドに腰掛ける。
と、ベッドの揺れで目を覚ましたらしい猫がフィアンマの手に擦り寄った。
フィアンマは猫を抱き上げ、自分の伸ばした脚、膝の上に猫を乗せる。
猫は毛布の感触が心地良いのか、そのまま丸まって尻尾を揺らした。

フィアンマ「……、…助けられても、困るだけだ」

オッレルス「魔術サイド全般から追われているから、か?」

フィアンマ「…まぁ、予想はしていたが。だからあのまま死のうと考えた。…お前は良い事をしたつもりなのかもしれないが、はた迷惑も良い所だ」

淡々と話すフィアンマに、感謝の念は無かった。
生き残ったにせよ、もうこのような状況ではインデックスに会う事は出来ない。
戦犯の自分と一緒に居れば、最悪彼女にも危害が加えられる。
その全てから守りきれる自信は無い。いくら『聖なる右』は『天使の力』を源泉として構成しているといっても、回数に制限は無くとも、自分の体力は削られる。
自分が倒れたら誰が彼女を守るのか。それならばこのまま、もう彼女に関わらずに自分は死んでしまった方が良い。
上条当麻に頼んだ伝言。彼は良い子だから、きっときちんと伝えてくれたことと思う。

フィアンマ「…その場限りの善意が生み出す結果など、ロクな事にならない」

オッレルス「…それについては同意だが。それでも、手を差し伸べようとしてしまうのが人間だ」

フィアンマ「……実行力は本当に善意のみだとでも? にわかには信じ難いな」

オッレルス「…いや、まぁ、君を助けるに際してまったく下心が無かった訳じゃない」

フィアンマ「下心?」

オッレルス「あれだけの事をするにあたって、君は魔術の中枢・基軸に踏み込んだ部分まで学んだ筈だ。その知識の一端でも良い。欲を言うなら全て、教えてくれないか」

フィアンマ「教えない、と言ったら?」

オッレルス「それでも構わない」

フィアンマ「……仕方がない。教えてやろう。一応、お前は『命の恩人』とカテゴライズせねばならんしな」

オッレルス「義理堅いな」

フィアンマ「嫌味だよ」



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