過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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[saga]
2012/08/10(金) 00:10:17.34 ID:zCfyhLq40
フィアンマ「――、」
インデックス「?」
告げたのだが、生憎周囲の音で聞こえず。
小首を傾げ、もう一度、と復唱を求めるインデックスにフィアンマは緩く首を横に振り。
フィアンマ「特別好みといったものはないよ。お前が着てみたいと思うものを自由に選択すれば良い」
インデックス「うーん…」
それ以上食い下がる事はせず、インデックスはうんうんと唸って悩む。
やがてフィアンマから少し離れると、多数服がかかっている中、ハンガーを手にし、夏物のワンピースや半袖のシャツを眺めて悩む。
修道女としてはあまり肌を露出しない方が良いような、しかし、涼しい方が良いかもしれない。
うんうんと悩み、ふとインデックスははっとしながらフィアンマに尋ねた。
インデックス「…ところで、私のサイズっていくつなのかな?」
フィアンマ「知らんよ。店員にでも採寸してもらうんだな」
尋ねられても困るだけのフィアンマは素っ気なく言う。
幸い、周囲に居るのは女性店員ばかりだ。
インデックスはこくりと頷き、気になる服をじっと見つめて記憶した後、店員に話しかけた。
話しかけられた店員はインデックスとフィアンマを兄妹と思ったらしく、にこにことしながら応対する。
対して、フィアンマは退屈な為、目のやり場に困らないアクセサリーを眺めていた。
アクセサリーといっても大概は髪飾りやブローチなど、服に合わせるものだ。
昨今の主流なのか、リボンの付いた髪留めが非常に多い。
インデックスは試着室内で採寸してもらっているらしく、時折くすぐったそうな声がカーテン越しに聞こえてくる。
ああしていれば普通の女そのものだ、と何となしに思いながら、フィアンマは髪留めを眺めた。
それ一つで髪を纏められるものや、ただ単に前髪を止めておくものまで、多種様々。
フィアンマ(どのみち、金の使い道も無い。…無駄に散財するのは良くないが、)
朝の一幕を思い出し、フィアンマは表情を和らげる。
失敗が目立ちはしたものの、あれもまた、純粋な好意からだ。
ならば、その好意に好意に返すべきではないだろうか、とフィアンマは思う。
長年『右方のフィアンマ』として世界の闇に身を置きながらも、特別歪んでいる一部分を除けば、ミハイル=フェリーチという青年は人間的だ。
人間的な異常者。
自分が異常であることに、彼は気づいていないのだが。
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