過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/09/05(水) 00:02:33.37 ID:NOIll0qL0
インデックス「えっと…も、もし、よかったら…あ、お風呂入った後で、一緒に、寝ない?」
フィアンマ「…構わんが。そもそもベッドは一つしかないしな」
そういえば買い足さないでいたか、と今更ながら思い出し。
けれどいつ引っ越すかわからないため、今はまだ良いとも思い。
インデックスの言葉にそう答えたフィアンマは、風呂場へと消えた。
少女は青年の服裾に触れていた手をやわやわと握ったり開いたりして、小さく笑む。
またこれから二人で暮らす事が出来る。
何度も認識し直したことだけれど、一時喪っただけ、幸せだと感じられた。
人は何か喪ってから、失ってからでなければ、大切なものの価値に気付けない。
もしくは、その価値の重きを実感しない。
フィアンマに限らず、インデックスにとっても、その言葉は適用されるのだった。
シャワーを浴び終わったフィアンマは、既にベッドへ横になっていたインデックスを見つつ明かりを消した。
そして暗くなった部屋で彼女に近寄ると、後ろから抱きしめる形で横になる。
少しだけ身長が伸びたような気がする、とフィアンマは彼女の以前の体躯を思い浮かべながら、思った。
暗闇の中、彼の両腕を、インデックスは抱きしめる。
インデックス「…ミハイル」
フィアンマ「…ん?」
インデックス「今度こそ、一緒に居ようね」
一緒に居てね、ではなく。
一緒に居ようね、という言葉。
フィアンマも自分と一緒に居たいと思ってくれていた事を知っているからこそ、変化した言葉。
何があっても、彼の傍に居るという堅い決心が言葉に現れた結果でもある。
先は見えないし、神裂のしてくれた誤魔化しだっていつまで有効かまるでわからない。
自分を邪魔だと思う人間達に追われ。
最後の最期、『神の子』と一緒に居たのは、彼に直接救われた女性の信徒だった。
で、あるならば。
まったく同じこの状況で、フィアンマの―――ミハイルの死を最期まで見届けるのは。
救世主に直接救われた、将来のインデックスという一人の女性である事だろう。
処刑される時、『神の子』は決して人を恨まなかった。
それどころか、自分を処刑しようとする人々を救ってくれるよう神に頼んだ。
自分が処刑される時までに。
そんな聖人になれるか、自信は、無いけれど。
フィアンマ「いつまでも、お前の手を離さないでいて、良いか」
インデックス「勿論なんだよ。…私も、もう離さないからね」
フィアンマ「…インデックス」
インデックス「?」
フィアンマ「世界中の誰よりも、愛しているよ」
インデックス「…っわ…、わた、私、も…その、好き…愛して、る、よ…!」
おわり
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