過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/08/10(金) 18:09:22.64 ID:DAwBXCkg0
インデックスはしばらく黙り込んで悩んだ後、リボンを空箱の中へとしまった。
そして自分の傍ら、ソファー上のスペースに空箱を置くと、もぞもぞとフィアンマの方へ向き直る。
警戒する必要は無い為、フィアンマはちらりとインデックスを見やるだけに留まった。
インデックス「その、ミハイル」
フィアンマ「何だ」
インデックス「め、目を瞑ってもらえたら、嬉しいかも!」
挨拶程度のキスは、ヨーロッパ圏の人間は多少の馴染みがある。
しかし、インデックスはそういった暖かな思い出は毎年消されてきたので、慣れがない。
なので、目を瞑ってもらって、それから頬にキスをしようと思ったのだが。
フィアンマ「…理由は」
インデックス「えっと、うーん…」
別段何か考えがある訳ではなく、純粋な疑問としての問いかけ。
唐突に女の子から目を瞑れと言われて気付かないのは男性として鈍感の部類に入るが、そもそもフィアンマはインデックスを飼い猫や子供程度の認識しか抱いていないので仕方ない。
焦り焦り、どう言えば目を瞑ってくれるのかわからないままに、インデックスはもごもごと言う。
インデックス「い、いいからっ」
フィアンマ「…」
何だというんだ、と言わんばかりの表情ながらも、フィアンマは目を閉じる。
インデックスは勇気を振り絞り、自分の膝、『歩く教会』の布を握り、そっと顔を近づける。
ちゅ、という何とも可愛らしい音と共に、インデックスはフィアンマの頬へキスをし、即座に顔を離した。
頬へのキスは、親愛のキス。
こみ上げる羞恥に視線を彷徨わせて落ち着かないインデックスとは対照的に、フィアンマはいたって落ち着いた様子で目を開けた。
そしてインデックスの様子を眺め、笑みながら首を傾げる。
フィアンマ「…今のは、礼か?」
インデックス「…う、ん」
髪留めの、と口ごもりがちに言うインデックスの髪を撫で、フィアンマは笑みを浮かべたままに言った。
フィアンマ「目を閉じろ」
インデックス「!? えっ、あっ、う」
言われるままに、ぎゅっときつく目を瞑るインデックス。
とてつもなく緊張した様子を見せる少女にくすりと笑い、フィアンマはインデックスの鼻梁に口付けを落とした。
鼻梁へのキスは、愛玩のキス。
鼻の上、という唇に非常に近い場所へ口付けを受けたインデックスは、顔を真っ赤にしながら目を開けた。
非常に近い距離に、フィアンマの顔がある。彼は黙ってさえいれば穏やかそうな美青年だ。
絶望に染まり歪みを表す瞳は、しかし近距離に居るインデックスには、遊興の色も浮かべているように感じられた。
フィアンマ「何だ、恥ずかしいのか。挨拶ではよくある事だろうに。顔が林檎のように赤い」
インデックス「
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っ」
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