過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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[saga]
2012/08/12(日) 20:57:12.14 ID:R6GbcMVH0
インデックス「かの有名なMt.FUJIを超えるジェットコースター、が良いかも」
フィアンマ「ジェットコースターか。来る前にも興味があると言っていたしな」
インデックス「見た様子、何だか楽しそうなんだよ。すごく叫び声が聞こえるけど」
フィアンマ「あれは恐怖よりも歓喜の色合いの強い悲鳴だから問題無い」
二人が座る席からそれぞれ見上げて話しているのは、その件のジェットコースター。
とてつもなく高い位置まで登っていき、下ると同時に壮絶な悲鳴が聞こえてくる。
ぐるぐる回る、などといったコースではなく、暴走した列車のように行ったり来たり。
マウント・富士すら超える高さを誇る直線コース(部分)は、下る瞬間に恐ろしい程のGがかかることだろう。
安全管理は万全のようで、掴む部分から二重のベルト(膝に一つ、腰元に一つ)まであるのだが、怖いものは怖い。
もぐもぐ、とデザートを攻略し始めたインデックスの様子を眺めつつ、フィアンマはやや面倒そうな声音で言った。
フィアンマ「…吐くなよ」
インデックス「吐かないんだよ! 失礼しちゃうかも!」
食休みを十分程とり、二人は目的のジェットコースター乗り場へとやってきた。
並ぶといっても一応人の流れを見てから来た為、そんなに混んではいない。
頭上からは、距離的関係により先程よりボリュームの増した悲鳴。
インデックスは怖気づいたのか、フィアンマと手を繋ぐどころかぎゅうう、と腕にしがみつく。
ううう、と涙目になるインデックスを見やり、フィアンマは首を傾げた。
フィアンマ「お前が乗りたいと言ったのだろう。しっかりしろ」
インデックス「だってさっきより怖く見えてきたんだよ…」
ジェットコースターというものは、遠くから見ていると楽しそうにしか見えない。
客が全員叫んでいても、そんなに大した事はないだろうと思ってしまうのだ。
しかし、こうして近づいてみると、コースターの走る轟音、悲鳴、何もかもが怖く見えてくる。
乗りたい乗りたいと騒いでいた子供が乗り場にて急に泣き出すのは、そういう理由である。
店員に通され、ベルトの安全確認を行い。
インデックスはもう既にだいぶ怖いのが、ガチガチになりながらも、左手で前のバー(握る用)を、右はフィアンマの左腕と腕を組んでいる。
インデックス「何でミハイルは怖くないの!?」
フィアンマ「そんなに怖がるようなものでも無いと思うが。安全確認も済んでいる事だし」
インデックス「うわあああん! やっぱり降りるー、降りるんだよー!」
フィアンマ「…もう遅い」
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