過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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81: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/12(日) 22:40:34.59 ID:R6GbcMVH0

インデックス「コーヒーカップがいいかも!」

フィアンマの中にあるであろう自分は体調不良である、というイメージを振り払うべく、笑顔でインデックスはそう言う。
そうか、と相槌を打ったフィアンマはインデックスの髪を撫で、手にあった飲み物を飲み干してゴミをゴミ箱へと放った。
一度吊り橋効果で好意を思い込んでしまうとなかなか払拭出来ないインデックスは、自分の髪を撫でる手にドキドキとしながらもココアを飲み干し、ゴミを捨てるのだった。
飲んですぐコーヒーカップは酔う、と考え、飲み物を飲み終えてからまた五分程ゆっくりと休憩を取り。

今回はロクに人の流れを見ないで乗り場にやってきたものの、思っていたより混雑はしていなかった。
一度に沢山の客を乗せられる為に回転率が良いからか、はたまたフィアンマの『幸運』か。
十分もせずに案内された二人はカップへと乗り、インデックスは少し悩んだ後、勇気を出してフィアンマにくっついた。
別段、くっつかれたからといって彼から意識されるはずもなく。
ちょっと寂しいようなしかし恥ずかしさが減って良いような何ともいえない気分になりつつ、インデックスは真ん中の皿のような、棒のようなものを見る。
円型テーブルのような形をしたそれは、カップ自体を回せるものだ。

インデックス「ミハイル、これって何かな?」

フィアンマ「それを回すとカップが連動して回る」

インデックス「カップって、今私達が乗ってるコレ?」

フィアンマ「それ以外に何がある」

インデックス「ま、回しても良い?」

フィアンマ「好きなだけ回してくれて構わないが、吐くなよ。程ほどにしておけ」

インデックス「そ、そんなに回るものなの…?」

フィアンマ「…実際に回す。それが一番わかりやすい」

うーん、とインデックスが首を傾げている内に、緩やかにカップが回りだす。
どれだけ回るものなのか、途中で回るのが止められるものか、ロクな思考もしないまま、インデックスは思い切りグルグルと回しだした。
当然の事ながらカップはとてつもないスピードで回る。

フィアンマ「…酔いそうだ」

インデックス「でも楽しいかも!」

ぐるるんぐるん、と回したのはいいものの、段々と酔い始め。
インデックスが反省したからといって、勢いよく回りだした中央テーブルは遠心力によって勢いを保ち続ける。

インデックス「あううう、とめて欲しいん、だよー…」

フィアンマ「程々、という言葉の意味が理解出来ていなかったのか?」

ため息をつき、フィアンマは片手でテーブルの動きを徐々に緩めていった。
そんなに握力があるのか、と目を瞬かせるインデックス。
囁くように、フィアンマはインデックスの脳内の疑問に答える。

フィアンマ「…筋肉の力じゃない。右手に『天使の力』を込めているだけだ」

インデックス「なるほど、なんだよ」



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