過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/08/08(水) 22:58:50.47 ID:qj3AooZX0
その日の夜。
インデックスを追ってきたルーン使いの魔術師を同系統の『炎』魔術でねじ伏せ。
同じくインデックスを『回収』する為に仕掛けてきた聖人の女性を『聖なる右』で叩きのめし。
しかし、それだけで帰してしまう程、右方のフィアンマは考えの浅い人間ではなく。
今現在、目に涙を浮かべながら俯く聖人の女性―――神裂火織は、インデックスという少女に纏わる呪いにも等しい慣習について話していた。
神父服を着た長身の少年―――ステイル=マグヌスは不服そうな表情で、ボロボロの状態でフィアンマを睨みつけていて。
インデックスは無言でおろおろとしながら、フィアンマと神裂、ステイルとをきょろきょろと見ていた。
神裂「放り置けば、彼女自身の記憶が脳を圧迫して、死んでしまうんです…苦しんで、痛がって、どうしようもなくて…だから、彼女を渡してください」
フィアンマ「……」
ふー、とフィアンマは長いため息を吐きだした。
子供が悪さを仕出かし、それを叱った所、子供が言い訳を並べ立てていつまでも謝罪しない様を見ている親のような、呆れというよりも退屈に似たため息を。
フィアンマの態度に、神裂は唇を噛み締めて言う。
神裂「…彼女を、私達に引き渡してください」
インデックス「…ミハイル、もういいよ。私、「俺様に逆らうつもりか?」え…」
高圧的な物言いにびくりとしながら、インデックスはフィアンマを見上げる。
ステイルは今にも掴みかからんばかりだったが、そんな事をしても誰も得をしないために我慢した。
フィアンマは、物覚えの悪い生徒へ同じことを教える教師のように、辟易した様子で問う。
優しく、難しい言葉を使わないよう、噛み砕いて。しかし、尊大な態度は崩さないままに。
フィアンマ「毎年必ずそうだったとしたら、おかしいだろう」
神裂「何がおかしいというのですか」
フィアンマ「その一年毎に見ているもの…つまり、記憶する量は違うだろう。にも関わらず、何故毎年同じ時期なんだ? もっと早く限界が来てもおかしくはないだろう」
神裂「それは…」
確かにおかしい、と神裂は押し黙る。
代わりに、という訳ではないものの、ステイルがフィアンマに噛み付いた。
ステイル「どのような理由であれ、彼女を助ける方法は手元にある。そして、じきに彼女は苦しみ始める。なら、救って何が悪い」
フィアンマ「救う? 馬鹿を言え。救いというものは、そんな簡単なものじゃないんだよ」
ステイル「ッ、何も知らない部外者が偉そうに…!」
フィアンマ「…お前達が苦しいというのは、よくよく理解した。仕方がないから、禁書目録含め、俺様が救ってやる。徹底的にな」
言い切ったフィアンマは、自らの予想を、否、本当は知っていることを、筋道を立てて説明する。
敢えて『自動書記』という単語を出さなかったのは、まだ自分の正体を知られたくなかったから。
―――彼女の身体には、どこかに時限爆弾があるはずだ。
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