過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/02(日) 02:26:37.08 ID:3FHGFNhP0
>>103
エバはぎりっと歯がみしていた。
その時期、一度だけどうしても諸々の予定が崩れて想の家で夕食を共にした事がある。
アイシャがその抜群の頭脳で部屋、それは物理的な位置関係を超えた全てを把握し、
想もいつしかすんなり受け容れていたその光景を見て、
唐突にエバの中の時間軸がぐらぐらと震動し吐き気を覚えた。
意識していないのならばその残酷さはMAX、
その場で想に掴み掛からなかった自分の理性の強さが信じられない程だった。
× ×
「大丈夫なのか、あれ?」
プールサイドで、男子学生が言葉を交わす。
「ああ大丈夫、あれで考えがまとまるんだそうだ」
「天才はよく分かんねー」
ぷかぷかとプールに浮いていたアイシャが、
水上でがばっと回転してそのままプールサイドに向かう。
シャワールームのブースで、用意した耐水メモに細かく書き付ける。
「アイシャ!」
その声を聞いた時には、エバはブースに突入していた。
「やっと見付けた」
「エバ…」
声を掛けようとした時には、エバの張り手が壁に直撃していた。
× ×
エバから事実上の召喚状を受け取ったアイシャは、
出頭したバーのカウンターで、
喉を鳴らしてボイラーメーカーを流し込むエバを目を丸くして見ていた。
「アイシャ、あなた家政婦になるためにここに来た訳?」
袖で唇を拭ったエバが口を開く。
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